2006年08月16日
ペチャ子…さようなら…合掌
先日のミーミに続いてペチャ子まで死んでしまいました。交通事故でした。いつでもどこでも妻とベッタリの犬でした。その日も妻と車で出かけ、車から降りると、いつもですと真っ直ぐ玄関から家の中に入る犬なんですが…妻もそう思っていたら…家の中にいないことに気がつき近所を探したのですが見つかりません。夜遅く帰ってきた私も「ペチャ!ペチャ~!」と呼びながら近所をまわったのですが…声を聞いたらペチャ子は必ず走ってくるのに。次の日の
早朝、私が車で職場に向かう途中、環状2号の中央分離帯の脇に横たわっているペチャ子を見つけました。車にはねられたようです。
ペチャ子は今はやりのミックス犬のはしりで、ただの雑種ではなく、父はミニピンシャーで、ドッグショーでチャンピオンになったことがあり、母はパグです。ブリーダーの方が繁殖期が過ぎているので大丈夫と、2匹をひと晩同じゲージの中に入れておいたらできてしまったそうです。店内には高額な値のついた犬たちが並ぶ中、失敗作と思ったのかブリーダーの方は、雄雌2匹をそれぞれ2万円で売りに出していました。見るだけで吹き出してしまう顔でしたが、以前にパグを飼ってたこともあり雌のほうが気立てが良いだろうと1匹を買うことにしました。するとブリーダーの奥様のほうが、当時私が担当していた番組のディレクターの“子守り”をしたことがあるというお姉さんで、それが縁で1万円にまけてくれました。しかも犬用のミルクやドッグフードまでどっさりつけてくれました。ただ妻に内緒で衝動買いしたことだけが気がかりでした。その日家に持って帰ると、案の定、妻は「何?この犬!私、こんなヤナカーギー(沖縄の言葉で不細工な顔をしていること)嫌よ!」。しばらくはフクレテいましたが、不思議なもんで日が経つにつれて、ペチャ子の不細工な顔がだんだんと何とも言えない可愛らしい味のある顔に見えてきたのです。それ以来、妻は犬なのに猫っ可愛がりして、ペチャ子は妻の腕枕で毎晩寝るようになったのです。気性の穏やかな犬で決して噛んだりはしません。口の中に手を突っ込んでも決して歯を立てたりはしませんでした。つぶらな瞳で人の顔をジーッと見る犬でした。ですから人間と同じように可愛がられていました。私もショックですが、妻はもっとショックでしょう。歳は7歳か8歳ぐらいと思います。我が家で穏やかに一生を送らせてあげたかった。…合掌。