ジャズシンガー与世山澄子さんと

タクちゃん

2005年08月12日 22:41

ジャズピアノの名手・南 博さんをして「沖縄に行ったらエンジェルと出会った」と言わしめるほどのジャズシンガーが沖縄にいます。その歌声はネイティブと何ら変わりません。ジャズと関わりのある方々はよく御存知の名前。与世山澄子(よせやますみこ)さん。お会いしてお話をすれば、無垢な少女そのもの。その道を極めた人にありがちな高飛車な雰囲気のカケラもありません。人生の先輩をつかまえて失礼な言い方かもしれませんが「可愛い!」 シャイでチョッピリはにかんだりもする。自己演出ではなく天然です。すごい人なのにこんなに可愛らしい。まわりを魅了しトリコにするのがよくわかります。彼女は決して歳を隠したりしません。1940年、沖縄、八重山小浜島生まれ、。実は私共琉球放送とも関わりがあります。小学生の頃は、RBC児童劇団に入っていたそうです。16歳でデビュー。米軍基地の中で、フルオーケストラをバックに歌ってきた人です。復帰の年にオープンしたジャズスポット「インタリュード」を拠点にしてライブを行う傍ら、本土公演も増え、ジャズ評論家や著名人から賞賛されました。その与世山澄子さんが20年ぶりにアルバムをリリースしたというので私が担当しているラジオ番組「柳  卓のみみぐすい」に御出演願いました。アルバムタイトルが『インタリュード』。彼女の今までの歴史が凝縮されています。東京のスタジオに行って録音すれば簡単だし安上がりだったのに、スタッフの皆さんは「インタリュード」の“空気感”が欲しいと、わざわざ東京から山ほどの機材を持ち込んでの録音になったそうです。外を通る車の音が入ったらマズイからと、夜中の録音になることも多く、本人に言わせると「くたびれた声」でも、それが、けだるいライブ感を生み出しているんだそうです。「今なお進化し続ける、日本屈指の実力派ジャズボーカリスト」と評される与世山澄子さんのアルバム『インタリュード』。8月10日にリリースされました。あなたのコレクションにぜひ加えてください。

関連記事